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zoom RSS 歴史の警告 東海・東南海・南海連動型巨大地震を考えてみた

<<   作成日時 : 2011/06/07 09:40   >>

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あの3.11からもうすぐ3ヶ月

警察庁の発表によると、昨日までで判明した犠牲者は15373名、行方不明者8198名
今なお避難生活を送られている被災者は、岩手宮城福島各県で計98303名に登る

関係各方面の努力にもかかわらず、復興は遅々として進まず、被災された方々の日常は未だ元には戻らない
不幸にも失われた人命そして資産の大きさには今更ながらに畏れ慄くしかない

あの日を境に日本人の価値観は大きく変わったという意見は多い

いくら科学技術が進歩しようと、我々が棲むこの惑星の持つ計り知れない力の克服や制御など不可能であるということだ
原子力発電もまたしかり
たとえ神の火を手に入れようと、それを使う者の力と知恵が未熟なままでは、いつでも災いとして牙をむく審判の日が来る



ところで、次は駿河トラフを震源とする東海地震が危険視されている
このたび停止が決定した浜岡原発のまさしくまん前である
学者によってはまさしく今起きても不思議ではないらしい

最も危険度の高い静岡県には、子供の頃、お盆の度に帰省した父の故郷がある
私も含めて、出来るだけ多くの日本人は(外国の人も)イメージしておいたほうがいいと思う


駿河トラフと南海トラフは100年に一度海溝型巨大地震を起こしている
下記に述べる、安政期のような東海・南海・東南海連動型巨大地震+誘発された東京湾直下型地震もありうるとのことである

そしてさらに大規模な、超東海地震という未知の超巨大地震もまた1000年周期で発生する説まである

画像






記録に残っている最古の東海・南海・東南海連動型巨大地震は、飛鳥時代後期の白鳳地震(684年)で、畿内から土佐にかけて家屋倒壊、大津波、液状化現象の被害があった

その後も、平安時代初期の仁和地震(887年、近畿一帯に大被害)
平安時代末期の永長・康和地震(1096・1099年、四国東部と近畿に大津波)
南北朝時代の正平地震(1361年、大阪平野水没)
室町時代後期の明応地震(1498年、関東から近畿太平洋岸に大津波、鎌倉大仏に被害)
江戸時代初期の慶長地震(1605年、関東から四国の太平洋沿岸に大津波)
江戸中期の宝永地震(1707年、富士山宝永噴火を併発、幕府の財政難によりインフレが進行し元禄時代は終焉)
江戸末期の安政東海・南海地震(1854年、黒船来航の次年に発生、その翌年には安政江戸地震、火災等の都市型災害の様相、江戸幕府の衰亡を促進)
画像
この絵、3.11の津波被害に不気味なほど類似

近世では1944年12月の昭和東南海地震(戦時下であり記録些少、名古屋周辺の航空機産業の被災により戦局更に悪化)
1946年の昭和南海地震(和歌山・徳島・高知を中心に1300超の人的被害、これ以降の発生は無い)

記録に残っているだけでも以上であり、いずれもM7・9〜8・5の規模だったと推定されており、有史以前からの頻発地帯として、人知の及ばぬ海底の地下深く不気味に蠢動しているということだ


今、東海・東南海・南海連動型大地震が発生したらどれほどの被害が生ずるのだろう

中央防災会議の発表によると、人的被害約2万5千、全壊建造物は90万棟以上、経済損失は80兆円以上になる見通しであるが、阪神大震災のような都市型複合災害(特に大火災)の要素は見込まれてはおらず、今回も盛んに出た「想定外」の被害はは勿論含まれてはいないであろう

静岡県のほぼ全域、愛知県三河地方、三重県志摩半島、和歌山県南部沿岸域、徳島県と高知県の沿岸域は震度6以上の烈震に襲われ、名古屋大阪京都そして神戸も震度5強から6弱の強震によって都市機能を喪失

過去の事例同様、東海・近畿・四国の太平洋岸一帯には5m超の津波が押し寄せ、今回の東北地方太平洋岸を上回る規模の被害をもたらす
潮汐や風向き次第では、伊勢湾や大阪湾一帯、そして瀬戸内海全域に被害が及ぶ恐れもある
下田、焼津、鳥羽、尾鷲、熊野、和歌山、鳴門、徳島、室戸、安芸、高知、土佐清水の各都市は津波に洗われてしまい、最悪大阪平野が太古同様水没する可能性もある

日本の大動脈たる東海道新幹線や東名高速自動車道はズタズタに寸断され、中部関西の両国際空港も壊滅、名古屋・大阪・神戸港もその機能を失うおそれがある
首都圏と静岡以西の連絡は途絶し、避難と救援活動は阻まれ、物流と流通への悪影響も今回の比ではない
主要産業の被害も甚大で、愛知のトヨタ自動車及びその傘下の各中小工場や在阪の企業も大打撃を被り東海、関西の経済活動は麻痺する
浜岡原発は停止されるが、愛媛の伊方原発が稼動中であり被害が懸念される

要するにこの国は、東日本大震災に輪を掛けた被害と混乱に見舞われるということだ
この地震が発生した場合、首都圏も震度5前後になる可能性があり、3.11同様全交通網の停止になりうるし、耐震構造ではない建造物は倒壊の可能性がある


日本沈没第1部の原作では、四国と九州が南北に分裂し、紀伊半島南部が本州から切り離される地殻変動によって、東海・東南海・南海連動型海溝大地震と、中央構造線全域を震源とする直下型の大地震が同時に発生し、大阪は海没して名古屋は炎上、東海から九州にかけて200万を超える人命が瞬時に失われるという、災害のレベルを超えた描写があったが、これを考えておくのもひとつではないだろうか
数十年ぶりに読みたくなった


こんなことばかり言ってると
縁起でもない!
とお叱りをちょうだいするかもしれない
日本語独特の言霊信仰で、凶事を口にすることを忌み嫌う人は、私の身内も含めて数多い(コレ安全保障議論もまったく同じ)

でもそれでは
「オオカミが来かもしれないぞ」などと言っていると本当オオカミが来るから口にするのもいけないと、誰も危険の可能性に言及しなくって思考停止してしまい、いざ本当にオオカミが来た時、何処に逃げてどうやって退治するのか全然わからないままただ無秩序に逃げ惑い、いたずらに被害を増やしてしまう話を笑えなくなる


「有事に備える心」は、平和と安寧を求める心と同根であると考えている
そう
常に
悲観的に備えよ、そして楽観的に対処せよ
でいきたい


空蝉






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