わが心のアンチヒーローたち 其の二十 ジャミラ 

復讐に狂ったエリートパイロット
ジャミラ
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ウルトラマン第23話「故郷は地球」に登場

この風貌も印象深かった
セーターの首口を頭にかぶって「じゃ~みら~」と云いながら走り回るジャミラごっこが流行しました
そのまま転倒して怪我をする抜け作もいたwww

先輩諸兄におかれては周知の事かと存じますが
元は某国のエリート宇宙飛行士だったが、宇宙航行中に事故のため水の無い惑星に漂着
特殊な環境に適応してこのような異形の怪物になってしまった
人間は水の無い環境では生存できない筈なんだと思うのですが・・・

母国は事故隠蔽のために捜索中止
見捨てられたということです
それを知ったジャミラは怒りと悲しみのあまり狂ってしまう
しかし狂った割には、自分でロケットを修理したうえ、透明化させて地球に帰ってくる
むしろ狂ったからできたのか?
ちなみに人間時代の名前もジャミラなんですねぇ~(ここ、重要な伏線)

自分を見捨てた者達も人類全ても絶対に許せない
透明ロケットで、国際会議の主要メンバーが乗る飛行機や船を次々に襲撃
民間人も標的にしたテロ行為によって多数の死傷者が発生します
国際会議は東京で開催される予定だった

事態を重く見た科学特捜隊はパリ本部からアラン隊員を東京に派遣
やがて科学特捜隊は透明ロケットの破壊に成功するが、ロケットから脱出した怪物を見たアラン隊員は思わずつぶやく「ジャミラ・・・」
顔見知りだったのでしょう
ということは、人間時代の面影を残しているということか・・・

パリ本部の命令は冷徹だった
「国際会議開催のため怪獣として抹殺せよ」
科学特捜隊の人工降雨弾攻撃をかわし山奥へと逃走するジャミラ
あんなに欲しがっていた水が最大の弱点だなんて皮肉ですね

途中、火球を吐き出し無関係な村落を壊滅させるジャミラ
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この火球は100万℃あるのですが、いったい何人の人名を奪い、被害額はいかほどに上るのか・・・

やがてウルトラマンと国際会議場前で大立ち回りを演じウルトラ水流で絶命するジャミラ
その周辺には各国の国旗が散乱していた

科学特捜隊はジャミラを埋葬して墓標を立てる
その墓標にはフランス語が刻まれていた
フランス人だったのか・・・


大国のエゴによる犠牲者 悲劇の怪獣ジャミラという見方が多いけど
今調べると偏向思想が垣間見えます

ジャミラの名はアルジェリアの女性独立運動家ジャミラ・ブーバシャから来ています
彼女はフランス官憲による非人道的な取調べ・拷問の被害者となり
この事件はその後のアルジェリア独立戦争に大きな影響を与えるのですが

「故郷は地球」の脚本は、極左運動家でもあった佐々木守氏(故人)が担当
西洋資本主義国の帝国主義的植民地支配に抵抗するアルジェリアのジャンヌ・ダルク(皮肉!ジャンヌはフランス人)の名を冠した宗主国人エリートパイロットを怪物にして
宇宙開発競争に狂奔する西側資本主義諸国の偽善に満ちた国際会議を徹底的に妨害しようとするものの
科学特捜隊パリ本部による抹殺指令(フランス政府の弾圧を連想させる)
そしてウルトラマンによる殺処分
断末魔のジャミラの声は、赤ちゃんの泣き声を加工した音声が使用されています
佐々木氏は、怪獣ジャミラをして、体制に反発して闘争するものの、圧倒的な国家権力によって封殺され踏みにじられる者への同情を喚起したかったと穿ってとれる

しかし、氏の思いには、ジャミラの攻撃によって巻き添えを食らい犠牲になった人々への同情が入り込む隙間は無い

昨今
犯行人の生い立ちに愛情が不足していたのだから
犯行人は事件当時心神喪失状態だったのだから
犯行人は格差社会の犠牲者なのだから
犯行人は未成年なのだから

善良な老若男女は、無関係な一般市民は
たとえ
理由もわからずに生命や健康や財産を奪われ、あるいは大切な人を喪っても
加害者の人権は守らなければならないが被害者の人権については関知しない
だから加害者を死刑・重罪にすべきではない

ついでに、犯罪を起こす可能性のある者や再犯の可能性の高い元受刑者を監視することにも人権保護の観点から反対する

という主張を時々耳にします
そう主張する人々の考えは佐々木氏らに共通するものがあると思う


ウルトラマン放映時はまだ、極左集団の事件が多かった
東京丸の内の大企業ビルが爆破され、多数の死傷者が出た事件の犯行声明に
「革命達成の為の必要な犠牲云々」というのがありました
TVニュースで見た、血まみれで救急搬送される、自分の父と同世代のサラリーマンたちの姿が忘れられません
生死の境だというのに、ネクタイを締めなおしている人までいた



今でこそここまで深読みできますが
幼い頃はジャミラの外見(ぬり壁みたいな上半身に不似合いな細長い足)
そして元が人間であるという特殊性にばかり惹かれていました

ジャミラ、その望郷の想いといては良いかと思います


我一介の肉塊なり
純さん、ほんとうに10年先を往ってた

デュランデュランだカルチャークラブだホイットニーだ
サザンだ杏里だ安全地帯だプリプリだおにゃんこだと
オシャレで格好いい曲全盛の当時、学友等に「この曲好きなんだ」とはいいづらかったけど
専門学校の課題にイメージを使わせていただき、前衛的であるという評価をいただいた事がある思い出の曲です


空蝉





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